ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

おかんと孫と東京物語

映画「東京物語」の終わりのほうで、両親が東京や大阪で子どもに会い、尾道に帰ると、すぐに母が亡くなります。葬式の後、子どもたちが母の遺品の中から、自分たちの子どものころの作品などを発見し、懐かしむシーンがありました。それらは母にとっては、大切な宝物だったのでしょうね。
我が家は震災で全壊しました。でも家財道具の7割から8割程度は引っ張りだすことができました。しかし、助け出せなかったものの中に、僕や弟の作品などがあったかもしれません。今となってはそれもわからないことです。
母の遺品を整理していると、大事に紐がかけられた紙箱を発見。ホコリまみれなので、ほこりを取り除いて箱をあけると、震災後に生まれた孫たちの小さなころの作品や、よくもまぁこの文字で我が家の郵便ポストまでたどり着いたなぁと思うハガキや手紙など・・・。

きっとお袋の宝物だったのでしょう。他人にはなんの価値の無いものですが、このようなものが本当の宝物なのだなと思いました。