ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

価値の無い僕

ゴスペルで「一羽のすずめ」という曲があります。「心くじけて」なんて題名にもなっています。僕は時々サビの部分(声たからかに 我は歌わん一羽のすずめさえ 主は守り給う)で涙が出そうになることがあるんです。
この歌の元になっている聖書の箇所ですが、マタイによる福音書の10章には、「二羽のすずめは一アサリオンで売られているではないか。しかもあなたがたの父の許しがなければ、その一羽も地に落ちることはない」とあり、別のルカによる福音書12章には、「五羽のすずめは二アサリオンで売られているではないか。しかも、その一羽も神のみまえで忘れられてはいない」とあります。
1アサリオン(お金の単位)で2羽、そして2アサリオンなら5羽。つまり1羽はサービス、おまけなんです。価値の無いもの、何か自分と重ねあわせてしまいます。じっくり考えたら僕なんてほんとに価値が無いなぁなんて思います。それでも神様は「私の目には高価で貴い」といってくださいます。人から無視されても、相手にしてもらえなくても、誰一人として神様に忘れられた存在は無いのかとおもうとね、涙が出ちゃうんです。
しかし人間、年をとればとるほど涙もろくなりますね。50歳になっちゃいました。

余談ですが、1アサリオンは1セント程度の価値です。それとタラントも聖書に出てくるお金の単位、タラントはお金の単位以外に与えられた才能などをさすこともあり、タレントの語源です。