ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

Robert Randolph & The Family Band

ティールギターといえば、ハワイアンやカントリーを連想しますが、教会音楽、ゴスペルでも使用されているのです。ニュージャージー州ペンテコステ系のハウス・オブ・ゴット派(3派に分かれたうちの2派)では高価なパイプオルガンの変わりに安価なスティールギターが60年ほど前から使われだしたそうです。1990年代に入ってロバート・L・ストーンという民俗学者がフィールドワークで収集した音があるレーベルから発売され、米国の教会のなかにそのような形式の音楽が存在することが明らかになったとのこと。
セイクリッド(神聖な、宗教上の)・スティールと呼ばれるスティールギターを、ロバート・ランドルフが演奏する彼のバンドのアルバムです。WC HANDYブルース・アワーズで新人賞(24才の時)を獲得したことのあるすばらしい技術と音楽性をもっています。13弦のスティールギターをジミヘンのようにあやつるサウンドにぶっ飛んでしまいました。
彼の両親が教会で仕事をしている関係でゴスペルから出てきたため、僕たちの知っている黒人音楽などは意外と知らないのにはちょっとびっくりです。
ブラックゴスペルやブルース、オールマンなどのサザンが好きな方にはたまらないサウンドです。基本的にスティールギター、ベース、ドラムス、ハモンドの四人による演奏です。ハモンドにスライド、嗚呼!オールマンブラザースがよみがえる! ちょっと定番のクリスマスソングに飽きた皆さんには、もってこいの熱いサウンドです。たまにはこんなのもいい!

もともとインディーズのDARE RECORDSから出していたものをメジャー契約の際そのままの形でワーナーから発売されたライブアルバム。ライブでその実力が十分にわかります!初のスタジオ録音版・PCやMACで映像も見ることが出来るCDです。