ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

すばる

普段、僕たちが使っている星座の名前は、1922年に天文学者が集まり、星座の名前の整理をしましょうとなって、1928年にグローバルスタンダードの88の星座として決められたそうです。

その星座のルーツは、メソポタミアが発祥の地だそうです。そこから古代ギリシャに伝わり、星座とギリシャ神話とが渾然一体となり、ローマへ。その後、アラビア世界に伝わったので、星座の名前にアラビア語が多いのだそうですが、元々何語かわからない僕にはどうでもいいことです。ごめんね。そして欧米が世界をリードする時代に、星座の名前をきめたので、他の地域の星座の名称が全く入れられない状態で決められました。今なら欧米中心にグローバルスタンダードだなんてやると、反発くらうでしょうね。

「すばる」は和名で、グローバルスタンダードでは、牡牛座の中にあるプレアデス星団という名前になっちゃいます。すばるといえば、清少納言枕草子ですが、僕も、国語の時間に学ばなかったら気にとめなかったかもしれません。目立つ星や星座ではなく、少し脇役のすばるが素敵という清少納言さんのセンスってすごいですよね。それから何百年も後の日本人の美意識にも影響を与えていていますよね。すばるは、富士重工のブランドであったり、谷村新司さんの代表的な曲ですしね。

すばるは、六つ星と言われたり、ヨーロッパでは、七人の女神?にたとえられたり。僕は、目が悪いので、そこまで見えません。実際はもっともっと多い星のあつまりなんですけどね。すばるの星の数を数えられなくても、夜空を見あげるとか、自然を見てみる時間をもう少し多く取った方がいいなぁと感じています。ドラマで、悲しくなったら海に行ってウォーと叫んでいるシーンが昔はありました。あれ正解かもしれません。人は思い煩います。悩むなと言われても悩んじゃいます。そんなとき自然をみて、自分の小ささや、人の無力さを感じたら、少しだけ楽になるかもしれないからです。

聖書のマタイによる福音書の6章26節というところに「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか」と書いてあります。自然に接することで、ほんの少し思い煩いが軽くなれば、それはいいことです。都会で自然を見失って、自分まで見失わないうちに、無駄と思えるような時間かもしれないけど、それは大切な時間かもしれないと思わされています。