ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

田端義夫 全曲集

バタヤンご本人が人から聞いた話を語ったのか、学校の先生の話だったのか、ラジオで聞いたのか、ちょっと思い出せないけれど、心に残っているお話。
復員船(引揚げ船ではないはず)が舞鶴に付き、列車に揺られて大阪駅(京都駅? たぶん大阪駅のはず)のホームに降りたときに、ラッパ(拡声器、つまりPAね)から、バタヤンの「かえり船」が流れたそうです。それを聞いて復員して来た方々が、涙したというお話。

熱い涙も 故国に着けば
嬉し涙と 変わるだろ

この曲が吹き込まれたのは、ネットで調べると昭和21年(1946年)だそうです。ということは、昭和22年かそれ以降のお話だろうなと思います。駅員さんの心配りだったのかもしれませんね。(蓄音機の朝顔にアナウンス用のマイクをむけたのだろうなと想像しています。)
たまにお袋がこの曲を聞いていると、小学校の先生が、授業中にポツリポツリと兵役のこと、シベリヤ抑留のこと、復員してきた時の話をし、普段ワイワイ言っているクラスがしんみり聞き入っていたのを思い出します。
ライナーノーツで、バタヤンのトレードマークのギターが、ナショナル製(松下電器ではないよ、リゾネータ付きのギターで有名な会社だよ)だと知りました。
古い写真をみてわかったのですが、最初は2ピックアップ、2ボリューム、2トーン、1トグルです。改造されてリア側1ピックアップ、1ボリューム、1トーンになっています。ポスターをじっくり見たことがあるのですが、幅の広いフレットにリフレットされているというか、指板そのものを張り替えているようでした。
(Booklogより転記)

田端義夫 全曲集

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