神戸本ですが観光ガイドではなく、多くの地図と写真を用いて歴史的にどのようにこの町が変化してきたかがわかりやすく、コンパクトにまとめられた本です。
古い時代の地図(戦国時代など)や明治時代の地図と現在の地図を比較し、また手彩色絵はがき(白黒写真に色をつけたもの)と出来るだけ同じアングルから撮影し、現在と過去の比較。また写真の撮影された場所も地図上にしめすなど、立体的に神戸の歴史を目で追うことのできる本です。
湊川神社の前にあった大黒座が「オッペケペー」の川上音次郎のホームグラウンドだとは知りませんでした。また、アメリカ領事館があった時代をしっていますが。それとは別の場所に元々領事館が建っており、その前の波止場なのでメリケン波止場と呼ばれるようになったこともこの本でしりました。神戸っ子でも知らないことがいっぱいです。
歌に詠われたり、源平の合戦、楠木正成の湊川の戦い、兵庫大仏、伊藤弘文像・・・新しく出来たように感じる街ですが、古くからの歴史があったことを再認識させられました。
(Booklogより転記)
- 作者: 原島広至
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/08/27
- メディア: 文庫
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