ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

ありがとう レス・ポール

ポピュラー音楽を聴いている僕にとって、レス・ポールはとても大切な人。僕の年代だと、ギブソン社のレス・ポールというギターを開発した人としてまず知り、そののち偉大なギタリストであったことを知るのが順当なところです。
彼が活躍し出した時には、すでによく響くボディーにピックアップを付けて音を拾うエレキギターはありました。でも今までのギターとは違う音を出したいと考え、一枚板のギターの試作をします。フェンダー社をおこしたレオ・フェンダーにも影響をあたえ、量産型のソリッドギターブロードキャスター --> ノーキャスター --> テレキャスター)が生まれました。このテレキャスターストラトキャスター、それに彼の開発したギブソンレス・ポール(ギター)は、ポピュラー音楽には欠かせないギターになっています。
またピンポン録音といいますか、一人多重録音の元祖です。本当に当時高価だったアンペックス社のテープレコーダーに再生ヘッドを一つ追加してサウンド・オン・サウンドをしたのか、それとも二台持っていて一台で再生しつつ、演奏を加えてもう一台のテープレコーダーに録音(ダビング)したのか、二台は所有していなくて一台のテープレコーダーと、カッターレース(レコードの元をつくる機械)を使ったのではないか、色々なうわさや俗説が飛び交っています。本人が企業秘密もあってきちんと話さなかったことが原因なのですが。彼が亡くなる前から、スミソニアン博物館の学芸員が自宅に入り、機材などの調査をしていたので、そのうち色々なことがわかってくるでしょうね。とても楽しみです。
それからアンペックス社に特注で8トラックのテープレコーダーを作ってもらい、マルチトラックという概念をつくりだしました。今のポピュラー音楽は、この仕組みがないと出来ないようになっています。
彼は、亡くなる間際まで、毎週月曜日にライブをしていました。DVDを見ると、ライブの様子が映っていますが、結構スケベーなおじんですねぇ(笑)。そこは関係なく、本当に偉大な発明家で音楽家なんですよね。そうそう、彼の足下に日本のローランド社のBOSSブランドのストンプボックスが6個並んでいました。日本人として、ちょっとうれしかったです。

レス・ポールの伝説 [DVD]

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