ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

サイクリング車

小学校の5、6年生のころのお話です。毎週、近くの山に、いとこたちと登っているのですが、だんだん山登りよりも自然の中で、デンスケ(SONYの商標で野外で使えるテレコのこと)で生録(自然の音やSLの音などを収録すること)することに気が向いてゆきました。
バックパックキャリーに荷物を満載するのも夢だったのですが、ガキですから移動の費用(電車賃)が捻出できないので、サイクリング車が欲しくなったのです。当時、ド派手に光る方向指示器などの電装品が搭載された、子ども用サイクリング車が、はやっていたのも影響しています。友人数名が買ってもらっていましたが、なにしろ単一電池(マンガンしかない)8本を入れて動作させますし、嬉しくてピカピカさせていると、すぐに電池切れ。単一8本は子どもの小遣いではどうすることもできず、ほとんどの自転車がその機能を停止させていました(笑)。
僕は、そのサイクリング車の前後のタイヤの両横にキャンピングキャリアを付け、着替えから、録音機材、ちょっとした食料やクッカーなどを搭載し、テントをくくり付けて、走り回るのが夢でした。サイクリング車を買ってもらい、そのうち天体望遠鏡も載せて走りたい・・・。夢は膨らみましたが、現実問題として自転車があるので、買ってもらえなかったのです。その当時欲しかった物、でも買ってもらえなかった物は、

  • 家に小さな百葉箱
  • サイクリング車
  • 天体望遠鏡
  • テント
  • クッカー類
  • デンスケ+マイク+パラボラ集音器(結局、透明ビニール傘で代用)+小型ミキサー・・・
  • ハム(アマチュア無線)の機器

これらは、かなえられなかったけれども、少しづつ形を変えて今だに影響があります。
なぜ、百葉箱が欲しくなったのかはわからないのですが、会社で温度調節器やセンサーなどを使って電気回路を組んでいると、「おぉ、これを使うと家の中から百葉箱のデータが取り出せる! 家の中から外気温がわかる! しかし・・・庭がない」なんておもったり。キャンプやコンサートのために大量の機材を運ぶことが別に苦にならなかったし。デンスケ+生録ではないけれど、演奏のPAや録音をすることはあります。いまだに手をだしていなが、天体望遠鏡や無線機に気持ちはあります。そして社会人になって、移動手段として車を手に入れてから、カーステレオと絵とスキーが追加されました。
人間はそんなに変わらないのだということですね。