ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

言わないと伝わらない

親父は、糖尿病で寝たきりになったお袋の介護をしています。最近よく耳にするようになった老々介護です。仕事を早く終わらせて家に帰り、夕食だけは僕が作っています。まっ、仕事の大部分がPC作業なので、夕食後に足りない分は自宅で補っています。
どうしても電話だ、打ち合わせだ、と相手の都合で多少遅れて帰ることがあるります。前はお米をとぐのもやっていたのですが、夕食が待ちきれなくて最近は親父が飯を炊いて待っています。ちょっと寂しい話なのだけれど、老人は本当に飯だけが楽しみか? と思うほど飯に執着しています。(でもこの食欲がなくなると危険)帰りが遅くて晩飯が遅いと、すねて家の中が険悪なムードになります。こちらは遊んで遅れたのではなく、仕事で遅れたのだが、そんなのはお構いなしだから、ガキを相手にしているようでなんとも情けないし、すごくあわれになってしまいます。
それほどの量を食べないお袋の、次の日の昼食の分を計算してご飯を炊いていたようです。(ちなみに朝は大昔からパン食です)水曜日は、デイサービスに行くので火曜日はご飯を残す必要がないとのこと。よく釜の中のご飯をたいらげてくれと言われるので、無理矢理に押し込んだら、明日の分が無いと激怒。それで事情を聞くと上記のような理由があったのがわかった。
「わかるだろう」「これぐらい雰囲気でわかるだろう」とすべておもっているのが問題なのです。「言わないとわからないし、伝わらない。聞かないとわからないだろう」と文句を言った。当たり前なことを言われたので反論できず、余計にすねる。よくこれで仕事をしてこれたなと思う。ものの頼み方もおかしい。人付き合い、言葉遣いは昔から完全に反面教師なのです。祖母もまったく同じで親戚から総スカンをくらっていた。悪いものは連鎖する、これだって負の連鎖だ。祖母の子ども時代の話を何度か本人から聞いたことがあるが、祖母もまともに育てられなかったような感じである。
うまくコミュニケーションがとれないので、言わない。言わないと伝わらない。わかってくれないからすねる。めんどくさいやつだと相手がさける。負のスパイラル。80歳にもなって言葉遣いやコミュニケーションの取り方を変えるなんてそれは無理な話。自分の親父ながら、かわいそうな気がする。