ピーターの航海日誌

アラ還おじさんの雑記Blog

お医者さんからの通告

親父は、元気になってきたらから自分で電車に乗って病院に行くといっていた。予定よりも一時間以上早く家を出ようとして先にいったのを引き戻し、車で病院に。
車の中で、お父さんは抗がん剤治療もやめて、今元気でいるけれど、いきなり悪くなるかもしれない爆弾をかかえているのだよ。家族の者が一緒に話をきいておかないといけないのだよと説明。
でも本人は食欲もあり、前よりは元気になったので事実を受け止めようとはしない。血液検査の結果がでて、先生との面談。先生は、非常に数値もいいので、元気な間にいいますといって、急に痛みが出たときに対応できるため、ホスピスと関係をもっておいてくださいとのこと。本人も、やっと僕のいっている事の重大さが分かったようです。
診察の後、別室で看護師の方と今後の相談。お袋を親父が3年間老々介護してきたこと。今回の病気でお袋を施設に預けたこと。そして今後、調子が悪くなった場合に二つの選択枠がある話。その一つはホスピスに入ること。もう一つは家族が24時間見守る中で家で過ごし、近所のお医者さんと連携すること。しかし、僕一人のため二番目の選択は不可能。実際、入院してくれと本人に頼んでもガンと聞き入れず、最後まで家族が総出で看取り、全員が疲弊してしまったご家族を知っている。今も尾をひいている。そんなことも多く見てきているので、ホスピスにとすぐに僕が結論をだした。看護師もそれになるでしょうねと、親父はやっと現実がわかって半泣き状態。
先生の話を一緒に聞いているのに現実がわかっていなくて、僕が話をしてもどこかの話のようにしか聞いてくれなかったが、先生からいきなり元気な間に、意思が伝えられる間にと通告されたので、やっと現実のものとなりました。
今のところ元気ですし、いつ悪くなるかも分かりません。でもそれほど時間はないとおもいます。僕も出来る範囲のことしか出来ませんし、無理はあとあと尾をひきます。みんな、あれもしてやりたかった、これもしてやりたかったといいますが、出来ないことで自分を責めないように注意するよと、先日友人の奥さん(アグネス姐さん)と話をしたところです。