今はほとんど聴くことがない音楽に、プログレッシブ・ロックがあります。中学の後半から高校時代は、プログレが音楽のほとんどだった様な気がします。最初ピンク・フロイドやイエスを軽く聴いていたのですが、いとこがカセットにコピーをしたキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」を聴かせてくれて、プログレにのめり込みました。いまでもプログレの代表的アルバムだと思います。
でも、もしプログレの中でアルバムを一枚と言われれば、今ならピンク・フロイドの「The Dark Side Of The Moon(狂気)」でしょうね。1973年に発表されてほぼ同時期に購入したアルバムです。あえてシンセサイザーは効果音的に使っているので古さを感じさせません。どうしても他の楽器より進化の早い楽器ですから、全面的に使われるとそのサウンドでその時代時代を感じざるを得ません。しかし効果音的なつかいかたをしたため時代を感じず、いまでもしっかりと聴くことができます。
このアルバムを通して、アラン・パーソンズや、デザインチームのヒプノシスをしりました。俗に言うコンセプト・アルバムなのですが、基本的にアルバムの最初から最後まで曲と曲がつながっており、複数の曲がひとつの作品のようになっているのが特色です。また、ジャケットデザインまで含めトータルに仕上げられていて、僕が言うのもなんですが、完成度の高いアルバムです。
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