日本人は、世界的に見ても一人当たりの献金の額が少ないとの統計がありました。ウイリアム・ゲーツ氏の呼びかけで、ウォーレン・バフェット氏などの資産家が、資産のいくらかを献金する話も出ていますが、それが実現したらますます差が広がるような気がします。
写真の二つの赤い羽根は、親父とお袋がそれぞれ100円献金した時にもらったものです。これは住んでいる地域の老人会が、集めているものです。一律100円で集めて廻る習慣が、良いとはおもえません。小学校のとき、担任が生徒の数だけの羽根をクラスに持ってきて、事前に連絡しているので、全員が10円を先生に渡して羽根をもらう仕組みがありました。こんなことをしている様じゃ、献金の文化は成長しないようにおもえます。神戸の震災の時に、ボランティアの文化が日本に根付きだしたように、何らかのインパクトが必要かも知れませんね。
赤い羽根で思い出すことは、クラスで配られた羽根には、当時、針といいますかピンがついていました。ナイフ(カッターはまだなかった)で消しゴムを小さく切り、針にさしてダーツの出来上がり。黒板に何か書いている先生の背中をめがけてダーツ!!
怒った先生が、「誰だ!」。 シーン。 そこは先生だから頭が良い。「全員、赤い羽根をだしなさい」。そうです、僕や他に先生の背中に羽根を投げたやつの手元には羽根がないのです。ということでこっぴどく怒られました。次の年からは、怒られるリスクを承知で、でも心の準備ができているので動じない、先生の背中めがけてダーツ!
TVのニュース原稿を読むアナウンサーの胸にある、赤い羽根を見るたびに、ダーツの想い出と、献金の方法のお粗末さを思います。しかし、ダーツの代わりに顔に貼って写真をとる自分もねぇ、小学生の時からほとんど進歩がないような気がします。